東洋大学髙橋一男研究室では、毎年夏に能登半島にて約1週間にわたり研修を行います。
能登半島の市町村別に4グループに分かれ、自分たちで研究テーマを考え、スケジュールを組み、最終日に地元地域の人たちも招いて研究発表を行います。
2015年度の能登研修では、志賀町、輪島市、能登町、珠洲市に分かれ、それぞれ活動を行いました。
*志賀町グループは「里山の知恵と伝承と志賀町の魅力と課題の発見」をテーマに掲げ、その地域にのみ継承される「里山の知恵」に、他方から訪問してきた人々を魅了する力があるとし、里山散策や漁業についてのインタビューを通じて、地域活性化の提案をしました。
*輪島市グループでは「總持寺通り商店街への集客、外部者と地域との関わり、また来たいまた会いたい門前町を発見する」をテーマとし、商店街の散策や聞き取り調査を行いました。
*能登町グループは「廃線となった旧能登線を利用した地域活性化」をテーマとし、聞き取り調査、植林活動などを行い、駅舎を改装したゲストハウスを作るという提案をしました。
*珠洲市グループは「海風と産業との協存」をテーマにかかげ、IターンやUターンで珠洲市に来た人たちへのインタビューを通じ、珠洲市で産業を継承している方々のお話を通じて、珠洲の豊かさを見出すことを試みました。
私たちはそれぞれ悩み、考え、苦しかったと感じるほど真剣に取り組みました。しかし、思い返すと苦しい思い出よりも能登の人たちや、美味しいごはん、空気、あたたかい景色が目に浮かびます。能登研修は大学の授業では得られない、人として生きる中でたくさんのことを教えてくれました。
2015年髙橋ゼミ 高橋ななみ