2017年能登ゼミ研修

今年度で6回目になる能登ゼミ。今回私達が訪れたのは、「鵜野屋」、「珠洲市」、「輪島市」である。共通のテーマである「資源の再評価・再発見」を軸に、各チームがそれぞれ課題を設定し、調査を行った。

①鵜野屋 
鵜野屋は、かつて旧富来町の1つの集落であった。現在は隣接している志賀町に合併している集落のことを指す。
 全国各地で限界集落が叫ばれているのか、鵜野屋も例外なくその波を受けている。私たちは鵜野屋でマッピングを行いながら、質的調査を行い、鵜野屋が限界集落化している現状の分析と、地域活性のための資源の発見、そこから地域活性の提案を試みた。

写真1)美しき里海での貝殻探し

②珠洲市
 珠洲が「さいはての地」とも呼ばれるのは、能登半島の一番上端に位置する地形であることが由来とされている。かつては、外国との貿易が盛んに行われたことから、商業だけではなく、文化的にも節足点になっていたとされている。
 今年から新たな動きとして、「奥能登芸術祭」が行われた。今回の調査では、芸術祭からみる地域活性、また課題の抽出をヒアリング調査を中心に行った。

写真2)作品NO.9「最後の漂着神」 作成者・小山真徳さん

③輪島市
 「輪島の朝市」で有名な輪島は、朝の連続テレビ小説「まれ」や、温泉地としても人気な観光地である。しかし、一部の観光地を除いて、限界集落化が進み、空き家などが目立つ。
 輪島に住む森さんは、空き家を使って古民家を立ち上げた。また、里山でとれる山菜を畑で栽培する、「アグロフェレストリー」を試みている。森さんへのインタビューを含め、自然の恩恵を頂いている食をテーマに、地域活性のヒントを探った。

写真3)能登の「うちごはん」

2017年髙橋ゼミ代表 迫真琴