留学ポータルサイト提案プロジェクト ベンチマーク調査に関する報告

東北大学の国際交流・留学関連ポータルサイトのリニューアルは2015年4月にとりかかり、2015年の12月にリニュアルオープンしました。
ポータルサイトの作成にあたり重視したことは、まず学生の目線に立って「学生が得たい情報は何か?」ということを考えることです。学生のニーズや立場は皆異なるので、幅広い層にヒアリングを行いました。例えば、ほとんど情報を持っていない新入生からの質問を参考にしたり、留学から帰ってきた学生、留学に興味なさそうな学生にも話を聞いたりもしました。同時に東北大学の各担当部署の教職員に対してのヒアリングも行い、「誰に、どの情報を、どのように届けたいのか」という大学内部におけるニーズも、ポータルサイトを作成する上で意識しました。
もともと強いニーズがある学生は自分自身で調べ、情報を見つけることができるので、それよりも留学したいと思っていない学生が留学に対するハードルを下げられるような情報提供を心がけました。情報をできる限りポータルサイト上で整理して、学生が欲しい情報を見つけやすく、かつトップページから3クリック以内で辿り着けるようにし、より多くの学生に見てもらえるようなポータルサイト作りをしました具体的にはまずナビゲーション。授業の休み時間などの短い時間でホームページを見ている学生が多いので、どれだけ簡単に情報にアクセスできて、学生に印象を残せるかということを大切にしました。学生が欲しい情報に3クリック以内でたどり着けるように、ポータルサイト内でのナビゲーションを充実させました。
それから、色を多用しているサイトページは見づらいので、ポータルサイトでは大学のカラー以外は使いませんでした。これは、大学のパンフレットやホームページでも統一されていることです。また、マルチデバイス対応にできるように写真も多用しないようにしました。写真を多く載せてしまうと、パソコンでは見栄えが良くても、スマートフォンでは欲しい情報にたどり着くまでにする画面スクロールの量が増えてしまい、簡単に情報にアクセスできなくなってしまうからです。
ホームページの更新頻度についてですが、学生の印象に残りやすい写真はほとんど変更しませんが、イベントなどの告知情報の更新はかなり頻繁でピーク時はほぼ毎日していました。情報更新やプログラムの募集要項はTwitterやFacebookなどのSNS上にも掲載するようにして、学生がその情報にたどり着く可能性を高めています。
留学ポータルサイト上では新しいニュースを見つけやすいように、ジャンル毎に分けてレイアウトもしています。新着かどうかだけでなく、何が募集中なのか一目でわかるようになっていたり、過去の情報も月毎に見やすく整理したりしました。
ホームページは、様々な学生の立場に立って、情報を整理するということがなによりも重要なことだと思っています。

作成者:株式会社WiL 田口香織